2009年11月11日

トロフィーと楯の制作、佳境です!

こんにちは。事務局スタッフです。

ただいま事務局では、「市民がつくるTVF」プレイベントの本審査の末選出される「今回の象徴作品」に贈られるトロフィーと楯の制作真っ只中です!

なんとトロフィーを制作しているのは、役員にもなっている佐藤均さん。ここのところ3日に一度は茨城にある窯に通い、制作に没頭しています。

11月4日から、茨城県龍ヶ崎市にある「いずみ窯」さんの全面協力をいただき、灯油窯での素焼きが開始されました。トロフィーはどんなデザインかというと…。

          トロフィー制作1

実際には、型取りという形成のため張り合わせ部分の亀裂を防ぐため、この写真よりももっとたくさんの数を素焼きしています!その数、トロフィーは6本、楯は18個。実際に贈呈する数よりも多く作らなくてはならず、なかなか苦労が多いです。

7日には無事に素焼きが完了。総て無事に美しく焼き上がりました!嬉しくさのあまり写真を撮るのを忘れてしまって、とっても残念!! by 佐藤均。

同時に焼いた釉薬(やきものの表面にかかっているガラスのようなもの)のテストピース6枚から、釉薬は黒天目の吹き付けで仕上げる事となりました。

今後、サンドペーパーによる最後の仕上げをして、釉薬を吹き付けていきます。機械で吹き付けると均一で味が出ないようで、なんと均さん、自力で吹き付けるのだそうです!これだけの数を吹き付けると、「最後は酸欠で気を失うだろう」と窯のお仲間さんに脅されているそうですが、なんのその〜。トロフィーをいただく方々の嬉しい顔を思い浮かべて乗り切りますよ!

そういった作業を経て、18日頃には本焼きを開始します。20日には窯出し予定。ついに完成です!どんな表情をもつトロフィーとなって皆さんの前に現れるのか、とっても楽しみです。

均さん、本当にお疲れ様です。あともう少しです!頑張ってください。

                  トロフィー制作2
posted by staff at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 活動日記
この記事へのコメント
初めまして。ニューヨークのコロンビア大学で教えている工藤ともうします。とてもすばらしい型取りを見て思わずメールいたします。黒天目は仕上がりましたか? 最終的な素材は何ですか?
工藤
Posted by kunio kudo at 2011年02月22日 03:09
TVF事務局の鈴木です。トロフィー、楯のデザイン、設計はNPO役員の佐藤均さんが、焼き窯、仕上げをNPOサポーターのいずみ窯さまがご協力の上、作成していただいたオリジナル作品です。工藤様のご質問には作者の佐藤さんからご回答をお願いしようと思っていますがご本人が入院中ですのでいましばらくお待ちください。
Posted by 鈴木常夫 at 2011年02月23日 10:48
ニューヨークの工藤様

楯とトロフィーの製作についてのご質問、ありがとうございました。
製作担当の佐藤均です。長期に入院していたため、答えが遅く成りましたこと、お許しください。

制作過程をステップごとに説明して、お答えとさせて頂きます。

1.石膏粘土(商品名・ラドール)で原型を製作する。

2.原型を元にシリコン型取り剤で型を取る。シリコンの型に油粘土を押し込み凸
型を作る。

3.油粘土で作った凸型に石膏を流し込み、最終の石膏型を作る。石膏が乾いたことを確認して、油粘土を指で石膏から剥がし取る。油粘土は固まらないので、このやり方で、より正確な石膏凹型を作ることができる。

4.石膏型に、陶芸用粘土「伊賀の赤土」を押し込む。この時空気が入ると、素焼
きの時に爆発するので、慎重を要する。

5.自然乾燥をする。ナイフ、紙ヤスリで型を整える。

6.灯油窯で、素焼きをする。素焼きに釉薬「黒天目」を吹き付ける。吹き付ける
目的は、梨地の質感を表現したいためである。

7.灯油窯で本焼きをし、完成する。

以上が完成までの全行程です。ほかに何かお知りになりたいことが有りましたら、どうぞ質問してください。

※最後に悲しいお知らせがあります。
トロフィーと楯を焼いてくれている、茨城県の「いずみ窯」の穴窯が、地震で大きく崩れました。余震が収まったら窯の上に乗っている土を全部剥がして、新しい土に積み直す修復作業をします。
Posted by 事務局 佐藤均 at 2011年03月25日 10:19
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