2010年04月11日

【スタッフ紹介】東 英児さん

■ 理事  東 英児

日本工学院専門学校教員

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TVFへ関わるきっかけについて

僕らが、8mmフィルムで学生映画を製作した最後の世代じゃないか、と思います。目の前にはフィルムしかなく、それを面白がったのも事実ですが。当時はUマチックがビデオの業務機で、英国の映像作家デレク・ジャーマンが「8mmからUマチックにテレシネ」した作品を製作。フィルムとビデオを横断しながら生み出す色彩の自由さに、驚きながら影響を受けました。その時感じた映像に形などないんだという「自由」さは、今だ大きなキーワードです。

20代後半、手塚眞監督作品「白痴」スタッフとして、新潟市内の巨大オープンセットにいたことがあります。

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プロデューサー古澤敏文さんの意図したところですが、「白痴」は新潟県内の多くの人に支えられて製作されました。セットを飾る装飾類の多くが、地域のボランティア経由で持ち込まれたものです。さらにその後、山形国際ドキュメンタリー映画祭に参加。これまた地域の人の理解がなくては進まない作業です。

映画祭開催に尽力した小川紳介監督の著書に「映画を穫る」がありますが、「撮る」ではなく「穫る」。実りをともに作り、ありがたくいただく感覚を、様々な現場を通して知らず知らず身につけていったような気がしています。最近は食育なんて言葉があって、子供たちが野菜を育てたりしていますが、映像も「実り」を得るための土いじりをじっくり行っていく必要性を感じます。土いじりを嫌がらない「映像人」を育てて行く事が、今後の目標と思っています。

TVFも、フェスティバル運営として優秀な作品だけをとりあげるのではなく、議論があり、制作者とのやり取りがあり、広く映像文化の醸造に関わっている。そこに共感しています。新生TVFに惹き付けられ、NPOの立ち上げに関わった事は、必然だったのかもしれません。

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2010年04月03日

【スタッフ紹介】佐藤 博昭さん

■ 理事  佐藤 博昭

ビデオ作家、日本工学院専門学校講師

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佐藤博昭です。
TVFでは作品の審査委員をさせて頂いています。

1、TVFに関わることとなったきっかけ
TVFのことは学生の頃から知っておりました。
大学の恩師である中谷芙二子先生が審査委員をされていて、授業では特に海外のアート作品などの入賞作品を紹介されていました。この頃が第7〜8回のTVFの頃だと思います。
大学の研究室では中谷先生の授業担当となり、学生作品をとりまとめて応募したり、TVF事務局にお願いして入賞作品鑑賞の機会を設けて頂いたりしていました。
その後、日本工学院専門学校の教員となり、そこでも学生作品をとりまとめて応募しました。学生作品の入賞も我がことのように嬉しく思いました。自分の作品を応募したこともあり、第18回では入賞させて頂きました。
中谷先生が多忙になり、急遽ピンチヒッターとしてゲスト審査委員となったのが2001年、第23回のTVFです。その後、31回まで審査委員として多くの作品を見せて頂きました。初めての本審査(最終審査会)では、他の先生方の激論の様子を目の当たりにし、たいへんな場所に巻き込まれてしまったと後悔したものです。

2、これからのTVFで実現したいこと
審査委員として多くの作品を見て、作者の皆さんとお話し出来たことは、僕の財産だと思っています。
そこで得られたことは、大きな循環の重要性です。作品制作を継続して行くことは容易ではありません。特に学生時代に比較的自由な制作環境を経験した若い作者が、仕事をしながら制作のモチベーションを維持していくのは困難なことです。事実、社会人になって制作をしなくなった学生たちをたくさん知っています。そうした人達が頼りに出来る「場」としてTVFを機能させることがひとつの目標です。僕自身も細々と自主上映会を継続していますが、やはり規模の大きな「場」は必要だと思います。
もうひとつは、教育現場との連繋です。大学や専門学校だけでなく、中学校や高校、あるいは小学校との関係、地域との関係で映像制作を支援したいと思っています。これも個人的には行っていることですが、将来的にTVFの事業となっていくことを願っています。
これらのことは、これまでのTVFの活動を通じて、既にいくつかの種を蒔いてきたことです。各種のセミナーやワークショップがそれに当たります。しかし、まだ十分ではないと感じております。

3、個人的な最近の仕事
このところドキュメンタリーについての仕事が増えてきました。岩波書店から刊行中の「シリーズ日本のドキュメンタリー」(全5巻)は、現在第3巻の編集に入ったところで、2010年4下旬には刊行予定です。2年ほど前から企画に参加し、編集会議などにも参加しております。第1巻にはTVFの事も書いております。
また、4月10日には水戸芸術館で開催されるシンポジウム「映像の力」の司会をすることになっています。テーマは「映像の公共性をめぐって」です。これも広い意味でドキュメンタリーと関係があります。お近くの方は是非ご来場下さい。
昨年からはマレーシアとの映像交流事業を行っていて、2009年9〜10月にはマレーシアから5人の作家を招き、上映やレクチャープログラムなどを行いました。2010年は7月末頃に日本からアーティストが出向き、ナショナルギャラリーやアートスペースで日本の作品紹介や作家紹介を行う予定です。暑い国ですが、アーティストも作品も熱気のある面白い国です。
他には、新宿区の大久保児童館で利用者の中・高校生と一緒に映像制作ワークショップを行いました。2010年も夏休み頃に行う予定です。児童館で中・高校生というのも奇妙に聞こえるかも知れませんが、小学生が学童倶楽部のようにして利用している一方で、日本語学習が難しい多ルーツの子供たちに学習指導を行っている場でもあるのです。特に新宿は両親が海外からやってきたという子供たちが多い地区です。そういう子どもたちと一緒に映像制作を行う試みです。教える方もとても勉強になります。

最近はこんなことをやっています。どうぞよろしくお願いします。

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2010年03月24日

【スタッフ紹介】前田 義寛さん

■ 監事  前田 義寛

株式会社I・P・A 代表取締役

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1、「市民がつくるTVF」に関わるきっかけはどのようないきさつですか?
私は昭和40年代の初めからパブリシティ屋として日本ビクター株式会社のビデオ事業、特機事業部門の広報活動に関わってきました。VHS以前のビデオ普及期には「映像文化研究会」を組織し、VHS以後は企業のビデオ活用の普及のため「ビジネスビデオ高度利用協議会(SAVA)」を野澤俊雄さん(「市民がつくるTVF」監事)らと組織し、“旗振り役”を務めました。
また、ビデオ業界の専門紙「ビデオジャーナル」の創業者である、故立石雄三さんとともに、ビデオアート、ビデオコミュニケーション振興をはかるため、山口勝弘さん、小林はくどうさんたちの活動を報道、そして連携をはかることに努め、ビデオ文化ウォッチングを続けてきました。
TVFについてもその一環として、そのスタートから現在まで長年のウォッチャー役を務めてきたつもりです。現在は野沢俊雄さんと共に監事を務め、その他、「ビデオジャーナル」顧問、日本経団連・推薦ビデオ広報審査委員も務めています。

2、「市民がつくるTVF」に対する思いや目指していることはありますか?
私は広報・編集プロデューサーとして「人と組織のコミュニケーション」の活性化をスローガンに活動(執筆・評論・講演等)してきましたが、ビデオとの関わりでは「映像は力なり」を主張しています。
昨年「自分史研究会」を立ち上げましたが、高齢社会が進むなかで、生きがいや絆を発見したり、生きる勇気を持つためにも「映像の力」は大切ではないかと思っています。「市民がつくるTVF」の中で「ビデオ化石」と言われないように、「シニア分科会ひとり代表」のつもりで頑張ります!
「自分史」にご興味のある方はここからのぞいてみてください。
http://www.po-ipa.co.jp/

3、活字と映像で「自分史研究会」を開いています。
私は「自分史研究会」を主宰しています。活動の一環として文京区の「文京アカデミー」において自分史講座を昨年から5回開催し、最終回の3月20日には、「市民がつくるTVF」プレ・イベント入賞作品のなかから「四世代を生きる」と「栄子〜70歳〜」を映像による自分史として紹介をいたしました。
この日は、牛頭事務局長をゲストに招き、ご自身の自分史「私が歩んできた道・65年」を書かれた動機、周りの反応などについて熱く語っていただきました。これからも「活字と映像の自分史」について、皆さんと語り合う機会をつくりたいと思っています。

4、映画「青い山脈」を観たことがありますか?
原節子、池部良、杉葉子出演の映画「青い山脈」(初版:昭和24年)は、いまや日本映画の“古典”です。
実は先日、この映画で女子高校生「寺沢新子」を演じた女優の杉葉子さん(ロス在住、日米文化交流使)と知り合いました。そして杉さんが来日するとのことで、お会いする機会を得、日本映画の黄金時代の思い出を伺うことができました。

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                     自慢したいので写真を載せちゃいます!

国立近代美術館フィルムセンターでは、戦後の素晴らしい日本映画作品のアーカイブ化を推進しているのですが、この「青い山脈」もアーカイブ化されている作品のひとつです。
まだご覧になっていない方は、ぜひ観てみてください。ご希望の方には私がDVDをお貸ししますので、遠慮なくご連絡ください。
※代表アドレス:info@tvf2010.orgまでご一報いただくか(タイトルに必ず「青い山脈」と明記をお願いします)、コメント欄にメールアドレスを残していただければ、対応させていただきます。

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2010年03月22日

【スタッフ紹介】牛頭 進さん−2

■ 理事・事務局長  牛頭 進

【スタッフ紹介】牛頭 進さん 続き

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5、TVFの魅力はどんなところですか?
各地から送っていただいた作品を拝見していると、その地域にしかない出来事や日常の生活など、その人当事者にしか感じられない喜びや悲しみ、怒りなどが驚くほどたくさんあることがわかります。
そこには新しい発見があったり、制作者の思いに共通点を感じ、時には笑ったり、悲しくなったり、思いを感じたり、考えさせられたり…。そして作品審査の過程で、一緒に見た仲間や、制作者、先生方とお話しすることで、モノの捉え方が広がったり、まさにTVFは「人生を変えてくれる素晴らしいメディア」と思っています。
僕は自分自身を成長させてくれたTVFに何らかの形で恩返ししたいという気持が引き金になって、この魅力あるTVFの再開ができないものかと考えていました。

6、TVFが「市民がつくるTVF」に移ってどんなことをやろうとしているのですか?
個人目線の市民ビデオによるコミュニケーションの可能性を広げる、というTVFの精神を受け継いで、作品の「発表の場」はもちろんのこと、作品を「観る場」、作品から「学ぶ場」、そしてそれらを通じて志を同じくする人たちの「交流の場」を作っていくことです。
具体的には、年1回のビデオフェステバルを行い、そこから生まれた作品を活用してセミナー、ワークショップ、フォーラムを開催したり、上映会を通じて交流を活発化していきたいと考えています。

7、今までのTVFとの違いはどういうところですか?
非営利のNPO法人が運営するこの活動は、企業がやっていた今までのものとは色々な面で違いが出てきます。
たとえばフェステバルでのスケール(規模)は小さくなるだろうし、発表会もショウアップのないごくシンプルなやり方になるでしょう。進行も運営もNPO関係者やボランティアメンバーで行ういわゆる“手づくり”運営ですのでスムーズに行かない事が多々あろうかと思います。
つまり、志を同じくする市民みんなで、良いことも悪いことも共有して行う事業なわけです。一人一人ができることをやり、みんなでそのプロセスを共有する、という、本当の市民レベルの映像の祭典を目指して行きたいと思っています。

8、最後に、「市民がつくるTVF」に求められることはどんなことですか?
ひとつひとつの実績を作り上げることだと思っています。みんなの意見や提案を汲み取り、本当の市民レベルの映像の祭典を目指していく事です。
それには数々の難題もあり簡単なことではないとも認識しています。やりたいことはいろいろあっても資金や体制が不足してできなかったりで。でも、少しでも今の世の中が、私たちの周辺が幸せに向かっていけるように希望をもって活動できたらと思っています。
そのためにはみなさんのお力が必要となります。一人でも多くサポーターに参加いただき、支えてくれるすべての人たちに報いられるよう努めていけたらと思っています。

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2010年03月21日

【スタッフ紹介】牛頭 進さん−1

■ 理事・事務局長  牛頭 進

みなさん こんにちは。事務局長の牛頭(ごず)進です。なぜ事務局長を担当しているかとか、今までにTVFとどういう関わりがあったのかなど、恥ずかしながら紹介させていただきます。

【経歴】
牛頭 進(ごず すすむ)
1962年、日本ビクター入社。1974年よりビデオ事業部で国内マーケティング担当として主にVHSビデオの世界普及戦略に参画。VIC(ビデオインフォメーションセンター)をはじめTVF(東京ビデオフェステバル)、VRC(ビデオリポータークラブ)、VCC(ビデオケーションクラブ)の設立に主軸メンバーとして活躍。2000年に放送されたNHK「プロジェクトX」−窓際族が世界規格を作った−では番組構成にあたり、社会現象となった同番組のヒットのきっかけをつくった。2001年、NPO法人「市民がつくるTVF」を立ち上げた。現在、同法人理事・事務局長。

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1、TVFとはどんな関わりですか?
僕は、VHSビデオのマーケティング担当としてTVFに関わってから30年で全国のVICと一緒にVHSによる自主制作ビデオの普及に努めてきました。
TVF事務局を担当したのは2001年から定年退職までの3年間。これが現役最後の仕事となりました。

2、TVFではどんなことをしていたのですか?
一番やりたかったことは、TVF作品をもっとたくさんの人に観てもらうしくみを作りたかったことです。それまでのTVFは、ややもするとフェステバルとしての発表会を行うことに全精力を割いていて、それが終わると何もない、というような、いわば一過性のイベントのように感じていました。
TVFのコンセプトは「作品を通じて語り合って、映像によるコミュニケーションを広げること」だとするなら、これをどうやったら実現できるのかを考え、試行錯誤してきました。

3、具体的にはどんなことをやったのですか?
いろいろな試みをやってみました。例えば、フェステバルが「発表の場」であるなら、その作品を観る機会を増やしたり、その作品の狙いや表現に対する評価を審査にあたっていただいた先生や制作者の方から直接お話いただいたりする、セミナーやフォーラムを開いたりしました。
いわゆる「観る場」「学ぶ場」を作り、そこに参加される人たちの交流が活発になるように考えました。

4、それはどんな成果がありましたか?
なかなか簡単ではなかったです。最初に行ったセミナーは、学校の先生を対象に「映像制作実践セミナー」を開いたのですが、参加者は3人しか集まりませんでした。でも、その中に富山県の高校の先生がいて、映像を使った授業について真剣に取り組んでいることが分かったりして、やろうとしていることは決して間違っていないんだと感じました。
2004年の「TVF2005」には、学校や地域で自主制作している人やインターネットを使って作品を配信したり交流を広げている人達8人による市民ビデオフォーラムをTVF発表会に併設して、これからの市民ビデオの在り方をみんなで考える機会を作ったりもしました。
しかし、これは初めての企画であったり、僕の力不足もあってもう一つ浸透せず、内容の充実と参加者数の広がりが課題となりました。でもその企画は、「TVF作品によって市民ビデオの可能性を広げよう、という意味でとても大事なこと」と周りから励まされたりして、これからにつながることもいろいろ発見できました。

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2に続く
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2010年03月20日

スタッフ紹介、始めます!

こんにちは。事務局スタッフです。

NPO法人「市民がつくるTVF」にはたくさんのスタッフが関わり、活動を行っていますが、「スタッフの方々がどんな人なのか知りたい」という声をいただきました。不定期にはなりますが、今後、役員やスタッフの紹介を記事としてUPしていきたいと思います。

まず初回は、事務局長である牛頭進さんです!

※不定期のUPとなりますので、スタッフについて一気に知りたい方は、カテゴリの「スタッフ紹介」を選択してお読みください。
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